病児保育
(ママライター(菜))
5歳になった娘は今でこそ小児科にかかる頻度は少なくなったものの、保育園に通い始めた1歳の頃はジェットコースターのように変化する我が子の体調に一喜一憂したものです(涙)
また鼻水が出てる! あっ咳も!
あれ? なんだか体が熱い…? うそでしょ38℃?!
さっきまで平熱で元気だったのに!?
こんな言葉を2〜3日おきにつぶやくどころか、新米母の私はパニックになって叫んでいましたね。
入園して間もない4〜8月頃までは、月の半分が休みになることも珍しくなく
「これが保育園の洗礼なのね…」
と途方に暮れました。
友人から“こどもはすぐに風邪をもらうよ”と聞いてはいたものの、まさかここまでだったとは!
RSウイルスにマイコプラズマ肺炎、ヒトメタニューモウイルス、名もなき風邪の数々…。
我が子は気管支が弱い体質だったため、咳風邪の場合は後遺症がしばらく治らず、完治した後も喉の炎症によって激しく咳き込んでしまうことが多々ありました。
3歳半くらいまではその咳込みによって食べたものを吐き戻してしまっていたので、「もう風邪は治っているけど、この状態ではしばらく登園できない」と、もどかしさを感じることもたくさんありました。
なので、病児保育にはたくさんお世話になってきました。
まず備えておいて良かった!と感じたのは、“病児保育利用申請書”の準備です。
この書類は病児保育を初めて利用する際、こどもの預け先に必ず提出が必要になるもの。
保護者の名前や連絡先、児童名、病児保育の利用理由など、利用する当日に親が記入すれば問題はないのですが、こどもの体調不良はいつだって突然。
慌ただしい朝にHPにアクセスして出力を済ませ、「パパの携帯番号何番だっけ?!」なんてやりとりをしていると、心の余裕がどんどんなくなってきてしまうのですよ…。
そして保育園入園が決まったら、居住する地域のHPへぜひアクセスを。
そのページに書かれている情報にできるだけしっかりと目を通した方がよいと思います!
今振り返ると当然なのですが、私は申請書さえ準備すれば、あとはスムーズに病児保育の予約ができるものだと思い込んでいまして…。
いざ、預け先に初めての連絡をしてみると「かかりつけの小児科を受診し、医師連絡票をもらってください」と職員の方に言われて、衝撃を受けた経験があります。
“医師連絡票”とは、病院の先生が病児保育の利用が可能かどうかを診断して記載する書類。
確かに親の判断だけで病児保育を誰もが利用できたとしたら、預け先はパンクしてしまいますよね。こどもたちの安全を確保するためにも制限や、ルールを設けることは当然のことです。小児科を受診した当日や翌日などに利用を考えているのなら、その旨を先生に忘れずに伝え、書類が必要なことを相談してみましょう。
※書類や申請方法は自治体によって異なり、ルールも更新されるため詳細は確認してください。
そして今年の5月頃だったでしょうか。
久しぶりに病児保育を利用した際、預け先の施設の空き状況が24時間確認でき、予約もできるサイトを発見し、感激しました!
LINEのアカウントもあり、登録するとトーク画面から申し込み内容の確認、必要な持ち物などをチェックできるのが便利でしたね。
これから先も書類の形式が変わったり、ICT化により出力不要になる可能性もあります。
働くママやパパをサポートする環境は日々変化しているので、私も定期的にチェックをしてみようと思います。
病児保育を利用する日が来なかったとしても、“もしものときの選択肢がある”という知識は心のお守りになってくれるはずです。
あとは、我が家ではこどもの保険証やお薬手帳、母子手帳の保管場所は夫婦で共有するようにしています。保育園からお迎えの連絡があった際、どちらか一方が保険証などを常に携帯していると、迎えに行ったその足で小児科を受診できないことがあります。
「保育園から迎えの連絡があったけど、そのまま病院に行ってくれる? え? 保険証? 私の財布の中だった(涙)」なんてこと、ありましたもんね。何度か…。
もちろんこれは我が家のケースなので、それぞれの家庭で良い方法を話し合ってみてくださいね。
そんな娘も5歳。
体の成長とともに気管支も少しずつ強くなり、風邪が長引くことも減ってきています。そして以前は娘の些細な体調の変化に気が付けずにいましたが、小さな体のSOSを夫婦で読み取れるようになってきました。
病児保育は私にとって最後の砦。
娘の体調や精神面、病気の内容によっては毎回活用ができるわけではないので、このカードを切る前にまずは家庭内で予防策を考え、夫婦のどちらかが娘を看病できないか話し合いはしています。
例えば朝晩の咳込みが始まると、気管支が弱っているサイン。
気管支が炎症を起こす前に小児科を受診すること。我が家の場合、少しの咳鼻水が喘息につながり、流行りの風邪に感染した場合は入院に発展する場合もあるので、受診のタイミングはとにかく“早め” が絶対。迎えの時間もできる限り調整するなどしています。
私が仕事に復帰をする前は「こどもは親がどんなに気をつけても風邪をひくよ」と話していた夫も、今では「この咳の仕方は悪化するパターンかな。週末の過ごし方は考えよう」など、娘の体調管理について提案をしてくれる機会が増えました。
来年には幼稚園、2年後には小学校入学を控えている我が子。
「どうなるんだろう?!」と不安も大きいですが、成長を続ける娘と向き合い、変わっていく制度や環境を味方につけながら乗り越えてきたいです。