赤ちゃんを迎える準備は楽しみな一方で、「何をそろえたらいいの?」と迷うことも多いものです。

必要な育児グッズは衣類やオムツ用品、寝具、授乳用品、沐浴グッズなどさまざまですが、すべてを新品でそろえる必要はありません。
赤ちゃんの成長は早いため、レンタルを活用したり、おさがりやリサイクル品を取り入れたりすることで、経済的負担を抑えつつ無理なく準備することができます。

出産前にそろえておきたい基本アイテムを、カテゴリごとにわかりやすくまとめてみました。
スタイルに合わせて、必要なものから少しずつ準備を進めていきましょう。

赤ちゃんに必要な衣類や道具の画像

衣類

衣類の種類と枚数
種類 枚数
肌着 短肌着 5枚程度 短肌着か長肌着とコンビ肌着合計10~15枚程度あると安心。ミルクの吐き戻しやオムツの漏れなどで1日に2~3回着替えさせることもある
長肌着
コンビ肌着
ロンパース(カバーオール) 2~3枚程度 着脱しやすいものを準備

ポイント

肌着は大きく分けて短肌着・長肌着・コンビ肌着の3種類があります。

コンビ肌着は足までカバーされ、ボタン付きでズボン状になっているため、はだけにくく、かつ動きやすくなっています。夏は薄い生地の長肌着かコンビ肌着を1枚、春と秋は短肌着と長肌着かコンビ肌着を2枚準備していくといいでしょう。

一方、冬は室温によって変えるようにします。
暖房の温度をあまり高めにしたくないご家庭は、短肌着か長肌着とコンビ肌着とロンパースの3枚を。室温を高めにするご家庭は、長肌着もしくはコンビ肌着とロンパースの2枚で大丈夫です。

なお、暖房を使うときは常に加湿を心がけることをお忘れなく。

赤ちゃんの肌着・服の画像

オムツ用品

赤ちゃんをお迎えするときに準備しておきたい数
オムツ(新生児サイズ) 1~2パック
お尻拭き 2~3パック
ガーゼ 10枚程度
その他 爪切り、綿棒、体温計(大人用で良い)、オムツ用バケツ

ポイント

新生児期は排泄が頻繁なため、大量のオムツが必要です。

ただし出産時の体重や、生まれてからの成長具合によっては「新生児サイズ」はすぐに小さくなってしまうことがあるので、最初は1~2パックを用意しておき、体重が5㎏程度になった時点でSサイズにすることをおすすめします。

お尻拭きも大量に必要です。
赤ちゃんのお肌との相性もあるので、まずは2~3パックあれば十分です。

爪切りはハサミタイプが理想で、ソフトタイプの爪やすりも一緒に準備しておくと、爪の角まで残さずに仕上げやすくなります。

寝具

寝具の準備物
敷布団 体が沈まないかたいもの
掛けもの 夏は(お腹から下に)バスタオル 冬はスリーパー等の使用も考慮
基本的に不要だが、向き癖が気になる場合はドーナツ枕も有効
ベビーベッド 住宅環境やライフスタイルに応じて使用するとよい。レンタルも便利

ポイント

寒さが厳しい冬は、たくさんの布団をかけてあげたくなるものですが、窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)予防を考えて、エアコンなどによって室温を調節する方が安心です。

部屋が適温であるかを確認するための温湿度計もあると便利です。

授乳用品

パパが積極的に子育てに関わるために、哺乳瓶は欠かせないアイテム
哺乳瓶

完全母乳の予定でも1~2本程度用意しておくと安心
混合やミルクの場合は4本程度

ミルク 混合やミルクの方は1缶程度用意しておくと安心
退院時にサンプルをもらえることがある
哺乳瓶消毒グッズ 煮沸消毒:哺乳瓶ハサミ/薬液消毒:薬剤、専用ケース
レンジ消毒:専用ケース/スチーム消毒:専用機器
授乳クッション 産院で使用するので必要と思う方が多いが、なくても授乳できるので、必要と思ったときに購入すると良い

ポイント

母乳は生まれてすぐから赤ちゃんに吸わせることで、分泌されやすくなります。
ただし、分泌量は体質や産後の肥立ちなどによって差があるため、たとえ母乳で育てる予定であっても、哺乳瓶があると安心です。
ミルク缶は開封後1ケ月以内しか使えないので、母乳で育てたい方はできるだけ小さい缶で試してみるといいでしょう。

※母乳量が安定するまでに産後1~2週間程度かかりますが、そのうち授乳間隔も次第に空いていきます。

沐浴グッズ

沐浴からスキンケアまで
ベビーバス シンクや洗面所で使えるものが便利
最短で1ケ月程度しか使わないこともあるので、レンタルでも良い
ベビーソープ 弱酸性や低刺激で全身が洗える泡タイプのものが使いやすい
スキンケア用品 ベビー用乳液やローションで全身をしっかり保湿を!
その他 バスタオル、湯温計、沐浴布、ガーゼハンカチ

ポイント

沐浴を練習しているパパの画像

生後3か月くらいまでは胎盤を通して性ホルモンが移行しているため、頭と顔の皮脂分泌が多く、乳児湿疹(赤ちゃんニキビ)ができることがあります。適切なスキンケアで自然に治ることが多いのですが、長引く場合は専門医に相談しましょう。

沐浴の際に泡で丁寧にやさしく洗い、シャワーで洗い流すと肌への負担が少なくなります。

ベビーカーやチャイルドシート

早めに検討をしておくと〇
チャイルドシート 道路交通法で義務付けられている
抱っこ紐  ベビーカー
バウンサーなど
新生児期には使わない事が多いが、産後にゆっくり品定めをする時間がとりづらいので、予め用意しておくと安心

ポイント

チャイルドシート、ベビーベッド、ベビーカー、ベビーバスは、無料でレンタルできる市町村もあります。

たとえば宇佐市はチャイルドシート、ベビーバス、ベビーベッドを最長3か月、津久見市はバウンサー、ベビーバス、ベビーベッド、体重計を1歳まで、玖珠町はチャイルドシートを4歳までレンタルできます。また、竹田市は子育て用品の再活用を行っています。

まずは、お住いの市町村に確認してみましょう。

この記事を書いた人

沐浴とスキンケアグッズ、沐浴レッスンの赤ちゃん人形の画像

(一社)大分県助産師会
赤ちゃんの沐浴とスキンケア教室担当